公認内部監査人試験についての記事です。
越えるべきハードル1:実務経験
前回、2年の実務経験がないと、試験に合格しても資格認定がされないこと。定期的な異動があるなら、勉強を始めるかどうかはよく考えた方がよいのでは?と書きました。
取得後、想定しておくべきハードル:資格維持費用
資格維持のためにはIIAの個人会員になった方がトータルでは無難です。
個人で協会の会員になると年会費が2万円かかります。
他、資格維持のために必要な継続教育ポイントを獲得するために、有料研修に参加する面も出てきます。また協会会員であればそれほど大きな負担とはなりませんが、資格更新料も発生します。
越えるべきハードル2:高額な受験料
日本内部監査協会の会員か、会員でないかではCIA試験の受験料も変わってくるという前提があります。
試験を受けるだけで十数万円が発生します。
問題集や予備校代は別です。
3科目になりますので、1科目落ちるとさらに再受験料がかかります。
科目合格ができる点だけ、ましなところでしょうか。
1科目再受験が発生すると、協会会員で約3万台、会員でない場合は約5万円前後の金額がプラスでかかります。
ちなみに、CISAの方の受験料は?
CISA(公認情報システム監査人)は、1科目一発勝負です。CISAもISACAの会員になるか、ならないかで費用が異なりますが、円安傾向もあり10万円前後と受験費用だけでかなりの高額になります。
公認内部監査人同様、実務経験が必要です。試験合格即認定(すでに実務経験をもっている)でない場合は、会員にならずに試験を受けてもよいかも知れません。
ちなみに、CISAはドル払いですが、CIAは円で払います。
アメリカの試験だからか、両方とも本当にもろもろお金がかかります。受験だけでなく、維持にもかかりますし。
*金額の詳細は当時ですし、最新の情報でない可能性も高いため、皆様ご自身で調べていただくようお願いします。
これらのハードルを乗り越えて受けるか?
高額受験料をかけて、受けるのかは一度考えるべきかと思います。
会社の補助があるなら、活用することを検討すべきです。
補助制度が整備されていなくとも、資格があった方が業務上便利だ!と言えそうな状況でしたら、全力で交渉してみることを考えるべきです。内部監査業務には交渉力も必要です・・・。
この高額受験料や、詳細情報が少ない米国の試験を受けようと考える・・・記念受験が起きようのない試験だと思います。
物理的にも、気持ち的にも、高いハードルを乗り越えてきた受験生が苦労している試験ですから、やると決めたらそれなりに勉強する覚悟が必要だと思います!
最も合格者を輩出している老舗の資格学校アビタスのリンクを貼らせていただきます。
試験を受けようかどうか考えている方は、まずは、資料を取り寄せてみるのがおすすめの行動です。資格の重要性や受験生のコメントなどが書いてあるので、モチベーションを高めるのに役立つからです。私も、いまだに書棚に置いてたまに読み返します。